なた豆の効能と食べ方

なた豆とは

 

なた豆は、マメ科の一年草であり、古くから漢方薬として知られていました。現在では健康食品、健康茶としてもの人気が高まっています。日本では特に江戸時代から鹿児島での栽培が盛んです。

 

マメ科の一年草としては最大級の植物であり、丈は5メートル以上、サヤも50~60センチまで大きく太く成長します。サヤの中の種子も3~5センチ程の大きさになります。大きなマメとしてなじみのあるソラマメが約3センチですから、それよりもひとまわり大きな豆です。

 

原産地は熱帯アジアとされており、最も栽培されている地域はインドですが、大規模な生産が見られるわけでもなく世界的には経済的重要性の低い豆です。中国では薬膳の食材として使用されてきた歴史があります。日本には江戸時代のはじめ頃に入ってきたようです。

 

サヤの形が刃物のなたに似ていることから「刀豆」と表記され、なた豆と呼ぶようになったと思われます。なた豆は、日本各地で縁起の良い豆とされており、商売繁盛のお守りとして使用されることも多いようです。

 

食用としては、若いサヤは漬物として利用され、種子は薬効成分としてお茶などに利用されています。豆類全般にいえることですが、なた豆にも毒があるので注意が必要です。特にたかなた豆、たちなた豆には、サポニン、青酸配糖体、有毒性アミノ酸などの毒素が含まれています。

 


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