なた豆の効能と食べ方

なた豆と福神漬け

 

一般的になた豆の中で食用として用いられるのは、白なた豆という品種です。この品種が一番柔らかく食用に向いているからです。

 

なた豆の旬は夏の終わり頃です。巨大ななたの形をしたサヤの中に扁平な種子が付いています。しかしなた豆は種子を食べるのではなく、若い未熟なサヤを野菜として食べます。

 

一般的には、味噌漬けや塩漬け、粕漬けなどの漬物にしますが、一番ポピュラーな漬物は福神漬けであると思います。おそらく、福神漬けになた豆が入っていることなど知らずに今まで食べてきた人も多いかと思います。

 

福神漬けはカレーライスの付け合せとして非常にポピュラーなものですが、なた豆はそれほどメジャーなものではないですからね。福神漬けには、ちゃんと七種類の野菜が使われています。ウリ、レンコン、シソ、カブ、ナス、大根、そしてなた豆も入っているのです。

 

  1. 福神漬けを思い浮かべてみると、薄く切られた細長いものがあった覚えがあると思いますが、それがなた豆の未成熟のサヤなのです。
  2. なた豆は成熟してしまうと繊維質が増えて硬くなってしまうため、未成熟のサヤを収穫します。
  3. それを一度塩漬けにし、さらに塩抜きしてから他の野菜とともに再度漬け込むという手間をかけて、福神漬は作られているのです。

今度カレーライスを食べる機会があったら、ぜひなた豆を探したみて下さい。

 


page top